都会のビルと夜の冷たい空気が混ざり合うような、誰も真似できない尖った世界観に浸りたくなり、久しぶりに本棚から引っ張り出してページを開いたのが上條淳士先生の長編作品『TO-Y』です。
圧倒的な画力で描かれる美しくも鋭いキャラクターたちの表情や、ページをめくるたびに聞こえてきそうなほどリアルなロックの音が、当時の空気感をそのまま閉じ込めたかのように鮮やかに蘇ってきます。
ストーリーの激しい展開だけでなく、コマとコマの間に漂う絶妙な静けさや、若者たちが抱える言葉にならない焦燥感と輝きにすっかり心を奪われ、時間の経過を完全に忘れて一気に読み進めてしまいました。
妥協のない生き様と音楽が凝り固まった日常のスピード感を心地よく切り裂いてくれる
物語の中で展開されるのは、自分の感性だけを頼りに生きる主人公トーイと、彼を取り巻く人々が織りなす妥協のない人間模様と熱量の高いエピソードの数々です。
決まりきったスケジュールや効率重視の退屈な日々に少し息が詰まりそうになっていた頭のなかに、この作品が持つ鋭利なまでの表現力とスタイリッシュなエネルギーが飛び込んできたり、「もっと自分の好きなことにまっすぐ熱中していいんだよ」と強烈なインスピレーションを与えてくれます。
彼らがライブハウスのステージや夜の街で放つ圧倒的な存在感を見つめていると、「自分の毎日のなかに潜んでいる小さな退屈なんて、もっと鮮やかに自分色に塗り替えてしまえばいいんだ!」という最高にエネルギッシュで前向きな衝動が胸の奥から熱く湧き上がってくるのです。
今夜の自分をもっとエッジの効いたスタイルで満たしていく最高のとっておき計画
物語を読んだら、いつもの見慣れたお部屋が自分だけの隠れたライブステージのように生まれ変わり、明日からの日常を誰も真似できない自分の足取りで軽やかに駆け抜けたくなるような素晴らしい高揚感に包まれます。
今夜はスマートフォンの画面をしばらく遠ざけて、お気に入りの音楽を少し大きめの音で流しながら、冷たいドリンクを片手に部屋の明かりをぐっと落とした静寂の中で、自分のこれからのアイデアをノートの端にスタイリッシュに書き留めてみる極上の夜更かしを盛大に満喫してみましょう。
がんばる自分に最高の刺激ととびきりのハッピーをたっぷりプレゼントして、明日からの日々を誰よりも機嫌よく、そして最高にクールに乗りこなすための最高のお守りにしてほしい、本棚の一番誇らしい場所にずっと飾っておきたい至高の一冊です!